11/24
2024
Sun
旧暦:10月23日 友引 辛 
社会・全般
2022年6月24日(金)8:59

悲惨な戦争忘れない/多良間慰霊祭

遺族らが恒久平和誓う

 

手を合わせる遺族会の参列者=23日、村仲筋の慰霊の塔

手を合わせる遺族会の参列者=23日、村仲筋の慰霊の塔

【多良間】村主催の慰霊祭が23日、村仲筋の慰霊の塔で厳かに執り行われた。伊良皆光夫村長をはじめ、遺族会、児童生徒らが参列し、戦没者に哀悼の意をささげるとともに恒久平和を誓った。今年も昨年に引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小して行われた。

慰霊祭には伊良皆村長のほか、村議会の福嶺常夫議長、遺族会の高江洲正則さん、村内の婦人会や区長代表などが参列した。参列者は正午の時報に合わせて1分間の黙とうをささげ、戦没者の冥福を祈った。

伊良皆村長は「沖縄戦から77年目となる今年、私たちが享受している平和と繁栄は、犠牲となられた尊い命と、筆舌に尽くしがたい苦難の歴史の上に築かれたもの。この癒えることのない深い傷を今を生きる私たちは深く心に刻み、決して忘れてはならない」と強調した。

また、「日本復帰50年という大きな節目を迎えた。戦争の惨禍を二度と繰り返すことなく、世界の誰もが平和で心豊かに暮らせる世の中を実現する。この決然たる信念を貫き、不断の努力を重ねていくことを改めてみ霊に誓う」と決意を述べた。

多良間中学校生徒会長のの清村一生さん(3年)は「多良間島でも空襲があり生活を制限され、そして多くの人が命を失った。修学旅行先の長崎では原子爆弾の恐ろしさを目の当たりにした。沖縄に生まれ平和を心から願うこの日に、私たちにできることは、決して戦争を肯定する人間にならないこと、この悲惨な歴史を二度と繰り返さないように平和への思いのバトンを次につなげることだ」と訴えた。

また、多良間小学校の児童会を代表して湧川惺穂君(5年)が「平和の誓い」を発表した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!