多彩な舞いで観客沸かす/演目ごとに大きな拍手
第55回婦人の演芸会/地区婦人連合会
第55回婦人の演芸会(主催・宮古地区婦人連合会)が26日、マティダ市民劇場で開催された。本土復帰50年の今年は「未来永劫(えいごう)にわたる平和な社会を」をテーマに掲げ、各地の婦人会が琉球舞踊や創作舞踊などを次々と披露。新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念されたが会場には多くの観客が詰め掛け、大きな歓声は響かなかったものの、演目ごとに盛んな拍手が送られた。(6面に写真特集)
今年の演芸会も、宮古地区婦人連合会役員による「とうがにあやぐ」で幕開け。優雅な舞いを披露し、観客を魅了した。
福嶺学区は友利歩さんと花城静香さんが三線を弾きながら歌い、下地学区は日の丸の扇を持って「高千穂の佐渡おけさ」を軽妙な曲に合わせて踊った。フィリピンダンスグループもきらびやかな衣装で元気いっぱいに「ナイトフィーバー・メドレー」を踊り、会場を盛り上げた。西辺学区は前泊慶さんが妖艶に「夢芝居」を踊り、観客を沸かせた。
主催者を代表して島尻清子会長は新型コロナを念頭に「小さな声、大きな拍手で激励してほしい」と観客に呼び掛け、「本土復帰50年、さまざまな課題が山積している。平和の土台は住み良い環境、より良い家庭、家族関係にある。全世界の未来永劫にわたる平和な暮らしを切に願う」とあいさつした。
大城裕子教育長は「地域活動の活性化、女性の地位向上や男女共同参画など、重要な社会的課題に取り組み続けた歴史が、舞台の背景にあることを思えば、55回を迎えた演芸会の意義は感慨深いほど重みがある」と激励した。座喜味一幸市長もメッセージを寄せた。
同連合会は、豊かな地域づくり、婦人の資質向上を目指し男女共同参画社会への発展を目標に、地域に根ざす活動を展開している。