平良港総合物流センター 本格稼働を祝う
物流の円滑化、効率化促進/関係者参加し供用開始式
平良港に完成した「平良港総合物流センター」の供用開始式が1日、同所で行われ、関係者が物流拠点の本格稼働を祝った。センターは延べ床面積4020平方㍍、2階建て吹き抜け構造の物流倉庫。供用開始で市は物流機能の円滑化、スピーディーかつ効率化が促進されるとしている。
島内の生活物資の98%を取り扱う平良港は物流拠点としての整備が進められており、2024年には1万㌧級の大型貨物船が2隻同時に接岸できるバースの整備が計画されている。
完成した物流センターは、荷さばきと倉庫機能を設け、海上貨物のコンテナをトレーラーやフォークリフトで直接内部に搬入できる。スペースが広大になったことでストック機能が強化された。冷凍冷蔵スペースが設けられ、台風時などの悪天候時の対応を強化した。出入り口には止水板・止水扉を設け、高潮・台風等の災害に対応できるようにした。
開始式であいさつした座喜味一幸市長は「宮古島は悪天候で物流が停滞することが多々あり、観光客の急激な増加による物流需要への対応や生活物資の補給、地元農産物の出荷等に支障を来している」とした上で「物流センターの供用開始で、物流機能の円滑化、島内におけるストック機能の強化が図られる。さらに岸壁が整備されることで、平良港を拠点に宮古圏域が飛躍的に発展すると確信している」と述べた。
市議会の上地廣敏議長が祝辞を述べた。座喜味市長ら関係者がテープカットを行い、供用開始を祝った。