ヤギと畜頭数447頭/食肉センター
前年度比99頭の大幅増
宮古食肉センターは2021年度における豚、ヤギ、牛、馬のと畜実績をまとめ、このほど行われた同社定時株主総会で報告した。それによるとヤギは447頭で前年度に比べ99頭増と大幅に伸び、過去5年間で最も多かった。一方、牛は222頭で前年度に比べ53頭減少。過去5年間では最低の数字だった。
全体では1293頭で前年度に比べ108頭増加した。近年のヤギ肉の人気を反映して、ヤギのと畜頭数が増えたことが全体を押し上げた。と畜料は1239万円で、計画の1556万円に達しなかった。
と畜状況を畜種別にみると、豚は農場における生産率が低い状況にある中、と畜頭数は624頭と前年度に比べ63頭増加した。一定の伸びは見せたものの、金額の伸びにはつながらなかった。
ヤギはと畜頭数、と畜料ともに計画を大きく上回った。同社では、ヤギ肉の安定的な流通体制整備が急がれるとともに、販路の拡大や提供の充実が図られれば今後、さらに増加が見込めると予測している。
牛は老廃牛のと畜頭数は伸びたものの、計画達成には至らなかった。
同社は衛生的で効率的な食肉処理施設で消費者へ安全で安心な食肉供給を目指すともに、宮古牛のブランド化の確立と輸送コストの低減など、畜産振興に寄与する目的で1982年に設立。2016年に現在の場所(上野野原)に整備・移転した。