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社会・全般
2022年7月10日(日)8:59

猫の殺処分なくしたい/NPO法人「ねこハピ」

保健所から保護、里親探す/運営費確保へ協賛企業募集

 

保護猫と触れ合うことができる「ふれあいハウス」=9日、平良西里

保護猫と触れ合うことができる「ふれあいハウス」=9日、平良西里

殺処分ゼロを目指し、保健所に収容された猫を保護して里親を探すなどの活動を行うNPO法人「ねこハピ」が2月2日に発足。5月には保護猫との「ふれあいハウス」を平良西里にオープンさせて譲渡会を開き、これまでに保護した18匹のうち4匹の保護猫を里親のもとへ送り出している。運営費はすべて寄付で賄われていることから同会では協賛企業を募集している。

「ふれあいハウス」は毎週月、水、土曜日の午後1時から同5時までオープン。保護猫と触れ合うことができ、毎月第2、4土曜日は譲渡会が開かれている。

現在は主に保健所から猫を保護し、保護猫と触れ合える場所を提供し、保護猫の里親となってくれる家族を探す活動を行っている。一般の人が拾った健康な猫の引き取りはしていない。

同会代表理事の大出恵理子さんと堀金芳美さんによると、保健所から来る猫は病気やけががある場合も多く、治療費などが大きな負担となっている。高額な医療費をスタッフで出し合ったこともあるという。

現在は個人の寄付金を中心にやりくりをしているが、継続的な活動を行うため定期的に資金面で応援してくれる企業を募集している。2人は「保健所からの補助金などはないので協賛企業を募りたい。いずれは市から補助が出るようになればとの思いはある」と語る。

猫に関する知識も広めていきたいと語る2人。猫エイズウイルスを持つ猫も保護しているが人に感染することはなく、血液感染のため猫同士でも流血するような激しいけんかなどしなければうつることはないと説明。またネズミ駆除などのための毒餌や粘着シートが猫に危害を与える例があることを指摘し、そういった情報を知ることで猫への理解が深まってほしいと願う。

今後は、野良猫を捕獲して不妊、去勢手術を行い、元の場所に戻して、地域で協力して育てる「TNR」という活動にも取り組む方針。「猫への知識が高まると共に野良猫の数が減れば保健所に収容される猫の数も減少すると思う」との展望を語った。

「ふれあいハウス」への入場は無料だが、一度に入ることができるのは2組までで、滞在時間は1組最大1時間まで。靴下の着用が必要。

問い合わせはハウスオープン時間内に同ハウス(電話080・6497・2200)まで。詳細はホームページ(http://neco-hapi.okinawa/)で確認を。


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