市長賞に渡真利さん/みゃ~く方言大会
弁士6人、愉快に発表
宮古方言を語り継ぐ、第27回「鳴りとぅゆん(鳴り響く)みゃ~く(宮古)方言大会」(主催・市文化協会)が10日、マティダ市民劇場で行われ、6人の弁士が身近な話題を軽快な宮古フツで愉快に発表し、観客を大いに沸かせた。会場には多くの市民らが足を運び、3年ぶりの開催を楽しんだ。審査の結果、市長賞(最優秀賞)には、渡真利朗男さん(69)=下地与那覇=が輝いた。
方言大会は、「みゃ~くふつ」の豊かさを共有し継承することを目的にしている。今回は、50代から70代まで計6人の弁士がそれぞれの身近な出来事をユーモアたっぷりに発表した。
観客は、流ちょうな宮古方言で語られるユーモアたっぷりの話題に次第に引き込まれ、時には爆笑しながら宮古方言の魅力を再確認していた。
市長賞に選出された渡真利さんは、「ことわざんきゃーんとぅんなま(昔と今)」という演題で発表。食事に関する奥さんとのやりとりについて面白おかしく紹介し、「昔と今は逆転している」とぼやいて会場の笑いを誘った。
「子どもの頃は方言札獲得チャンピオンだった」という渡真利さんは、「方言に自信はあったが、物語にするのは自信が無かった。会場の協力もあって受賞できた」と喜んだ。
結果は次の通り。(敬称略)
市長賞=渡真利朗男▽教育長賞=来間玄次▽文化協会長賞=下地朝盛▽奨励賞=伊志嶺功、狩俣恵吉、邊土名清志