21年度、1万400枚種付け/来間株モズク
計画を大きく上回る/栽培漁業推進協で事業報告
宮古地区栽培漁業推進協議会の2022年度会議が11日、市役所で開かれた。21年度の事業報告と決算、22年度の事業計画案と予算案などが審議され承認された。21年度は、オキナワモズクのいわゆる来間株の種付けが7500枚の計画を大きく上回る1万418枚だったことなどが報告された。今年度計画でも7500枚を予定している。
収量増が見込める来間株は水槽増設で利用者が増加したことから、計画種付け枚数が計画を大きく上回った。ヒメジャコは11万6600個を生産し、4万2000個を譲渡。前年度に大量生産に成功したため、再現性を確認するための試験生産で、種苗生産方法の改良で従来より安定した生産が可能になったという。
シラヒゲウニは新型コロナウイルス感染拡大に伴い県栽培漁業センターへ種苗を購入に出向くことができず実績はなかった。
22年度はシラヒゲウニ6万個、ヒメジャコ10万個、シャコガイ類10万個、オキナワモズク(来間株)7500枚の生産を計画している。予算は前年度比11万2000増の410万1000円とした。
座喜味一幸市長は「来間株がブランド化に向けて大きなうねりとなっている。シャコガイも成功している。一括交付金を活用した展開も必要だと考えている」などと話した。