進捗率は43・4%/大道線 大原線
事業費19億円、890メートル整備/25年完成へ「おおむね順調」/市都計課
宮古島市が進めている市道「大道線・大原線」街路事業の進捗(しんちょく)率は43・4%になっていることが市都市計画課への取材で分かった。総延長は約890メートル。両側に歩道を設置する。総事業費は約19億円に上り、国が15億2000万円(80%)、市が3億8000万円(20%)をそれぞれ負担する。「工事はおおむね順調」(同課)で、完成は2025年3月31日を予定している。
事業概要は、大道線・大原線1工区(平良下里大原から旧サンエーカママヒルズ店)が延長489メートル、幅員は15~16メートル(車道9~10メートル)、歩道両側5~7メートル)。事業費は12億9600万円。進捗率は70・1%。
大道線2工区(旧サンエーカママヒルズ店から国道390号平良久貝上原)は、延長400メートルの区間で幅員を12メートル(車道7メートル、歩道両側5メートル)に整備する。事業費は約6億円。進捗率は16・6%。
今年度は1・2工区とも▽物件移転補償▽用地取得など―を計画。来年度以降は、車道の舗装工事などをそれぞれ実施する予定だ。
大道線・大原線は「インフラ整備」で、円滑な交通体系の確立、快適な歩道空間の創出、市街地の活性化を図ることを目的にしている。
市都市計画課によると、この道路は2015年1月の伊良部大橋開通以降、通勤・通学目的の車両が急増している。特に、朝の通勤時間帯や雨天の場合は車両の増加が顕著に見られる。
同課では、歩道が一部未整備のため、ドライバーに対し歩行者の安全確保に協力を呼び掛け。地域住民にも「工事期間中は不便を来している」などとして理解と協力を求めている。
市はまた、大道線に続く市道松原1号線(平良久貝地内)の歩道拡幅工事(延長1354メートル、歩道片側2メートル)も進めている。道路建設課によると、進捗率90・4%。来年3月31日に完了予定。