小学生 全科目で県平均下回る/全国学テ・宮古
算数、理科で大きな差/中学生は県平均上回る
市教育委員会(大城裕子教育長)は、全国の小学6年生と中学3年生が受けた2022年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を28日までに公表した。テストは国語と算数・数学、理科の3科目で、中学生の平均正答率は全科目で県平均と同値か上回る結果となった。小学生は全科目とも昨年度より県平均、全国平均との差が縮まったものの今年度も県平均を下回った。大城教育長は「昨年度と比較して改善傾向が見える結果となった。今後も児童生徒の学びの充実に向けて取り組んでいきたい」と話した。
今年度の全国学力テストは国語と算数・数学に加え、4年ぶりに理科が実施された。宮古島市では小学6年生、中学3年生ともそれぞれ約500人の合計約1000人が参加した。
市の平均正答率は小学国語で61%(県63%、全国65・6%)、算数は55%(県59%、全国63・2%)、理科は57%(県61%、全国63・3%)。
中学国語は66%(県64%、全国69%)、数学は42%(県42%、全国51・4%)、理科は45%(県44%、全国49・3%)だった。
全国との差は小学国語でマイナス4・6%、算数でマイナス8・2%、理科でマイナス6・3%。
中学国語はマイナス3%、数学はマイナス9・4%、理科はマイナス4・3%だった。
大城教育長は「小中学校とも昨年度と比較して改善傾向がうかがえる結果となったので安心した」と話した。また、「この調査の目的は児童生徒の学力、学習状況を把握分析し、学校における児童生徒への教育指導の充実と学習状況の改善を図ること」と強調。その上で「数字に一喜一憂することなく子供の学びの充実に向けて今後も取り組みを行っていきたい」と述べた。
市教委では小中学校ともに「算数・数学」に課題が見られるとし、今後の対応として各設問の正答率や誤答などから市の児童生徒の学習状況を把握し、課題のある問題について分析を進め、学習指導の改善、充実を図る取り組みを進めていく方針。