松原1号線ほぼ完成/市道路建設課
進捗率90%、総延長1369㍍/8億円掛け歩道など整備
宮古島市が平良久貝地内で進めている「松原1号線」の歩道拡幅工事の進捗(しんちょく)率は28日時点で90・4%で、来年3月末には完了する予定であることが市道路建設課への取材で分かった。道路延長1369㍍に片側2㍍の歩道を整備。点字ブロックや歩道柵も設置して、障がい者や子供たちなど歩行者の安全を確保した。総事業費は7億9900万円。
松原1号線は国道390号(通称バイパス線)を起点に、久松集落を終点とする市道。道路沿いには民家や小学校、保育園などがある。
この道路周辺は伊良部大橋開通後、新築の集合住宅が急増し、それに伴い交通量が増加したことから社会情勢の変化を踏まえながらの、十分な交通安全対策が指摘されていた。
このような背景から市は、児童生徒などの歩行者や車いす使用者の安全確保と利便性の向上、生活環境の改善を目的に2015年度に事業に着手した。
総事業費約8億円の内訳は用地取得費、物件補償費が2億9500万円。その他5億400万円で、国が約80%(6億4320万円)、市が約20%(1億5580万円)をそれぞれ負担する。
工事は予定通り進んでおり、今年度は1件の用地取得のみとなっている。
市建設部の大嶺弘明部長は、市の道路行政に理解を示し協力してくれた地域住民や関係者に感謝した上で、ドライバーに「道路が一部未整備のため、車両で通行する際には徐行運転など安全走行に努めてほしい」と呼び掛け。地域住民には「工事期間中はご不便をお掛けするがご理解をお願いしたい」と話している。