「基本的対策の徹底を」/医療現場逼迫で再呼び掛け―新型コロナ
夏休み、お盆での拡大懸念/市長、宮古病院長、保健所長
市内での新型コロナウイルス感染拡大で医療現場が逼迫(ひっぱく)しているとして、座喜味一幸市長、岸本信三宮古病院長、木村太一宮古保健所長が3日、市保健センターで共同会見を開き、市民に基本的な感染対策の徹底を改めて呼び掛けた。夏休みで観光客を含め人の移動が活発になり、さらにお盆で感染拡大が懸念されるとし、人が集まる場所でのマスク着用や換気などを徹底するよう求めている。
観光客に対しては、十分な健康管理と感染症対策を徹底した上での来島、体調不良時の来島延期を求めたほか、医療が逼迫中のため、滞在中の熱中症やけが、過度の日焼けなどに注意するよう呼び掛けた。
座喜味市長は、7月26日に過去最多の新規感染者となる278人を確認したほか、同12日以降は100人を超える日が続いており、医療現場が逼迫していることを訴えた。
その上で「医療従事者の苦労を理解し、協力することが医療を守り、あなたの大切な人やあなた自身を守ることにつながる」と強調し、基本的な感染対策の徹底や早期のワクチン接種を呼び掛けた。
また、岸本院長は感染や濃厚接触などの就業制限で計58人の労働力喪失があるとした上で「医療状況を理解いただき、ご自身や高齢者、体の弱い人を守る、感染拡大を招かないための主体的行動をお願いする」と述べた。
木村所長は「経済を回しながら感染対策をしている状況。感染を減らすには、一人一人の今以上の対策が求められる」との考えを示した。