「平和の詩」でアワード受賞/西辺中3年の上原美春さん
ひろしま国際平和文化祭/平和文化の醸成に貢献
西辺中3年の上原美春さんが昨年の沖縄全戦没者追悼式で朗読した平和の詩「みるく世(ゆ)の謳(うた)」が、広島県で開催中の第1回ひろしま国際平和文化祭で「第1回ひろしまアワード音楽部門国内の部」を受賞した。上原さんは「思いもかけない賞にびっくりした。これまで支え、応援してくださった皆さまへの感謝の気持ちでいっぱい」などと喜びを語った。
同文化祭の「ひろしまアワード音楽部門」とは、詩を含めた音楽の各分野で、平和文化の醸成に貢献した個人または団体に贈られるもの。今回は、上原さんが昨年の沖縄全戦没者追悼式で朗読した「みるく世の謳」を、同文化祭のリサーチチームがノミネート作品に選考。審査の結果、審査委員の満場一致でアワード受賞が決まった。
上原さんは1日に広島市で開催された授賞式に参加。表彰を受けるとともに受賞者スピーチで「戦争の記憶が風化されゆく今、地上戦を知る沖縄の人間として、今ここに立つ1人として、命の尊さを、平和であることの意味を訴え続けていきたい」との思いを述べた。
受賞について上原さんは「思いもかけない賞をいただいて、本当にびっくりした。年齢に関係なく認めていただけた機会にただただ感謝している」と語った。
その上で「私の詩を選んでくださった皆さま、それを新聞やニュースでお知らせしてくださったメディアの皆さま、それを見逃さずにアワード候補にしてくださったリサーチチームの皆さま、アワードに決定してくださった選定委員の皆さま、いつも応援してくださる学校の先生や友達、家族、声を掛けてくださる皆さま、1人欠けても頂けなかった奇跡の賞だと思っている。心から感謝している」との考えを示した。