肥料など高騰受け緊急支援/対策事業に3億2000万円
市議会臨時会で予算提案へ/宮古島市
市議会(上地廣敏議長)の全員協議会が4日、市役所で行われ、市当局が9日に開かれる臨時会への提出議案を説明した。臨時会には肥料や農薬、施設園芸資材などの高騰を受けた緊急支援対策事業費計3億2431万円などを盛り込んだ2022年度一般会計補正予算案(総額約3億5190万円)やマティダ市民劇場の舞台設備等機能強化工事請負契約など予算議案1件、議決議案2件の計3件が提案される。
今回の補正予算の主な歳出としては、肥料や農薬、施設園芸資材の緊急対策支援として2億3793万円、畜産飼料高騰対策事業に3979万円、水産業への原油価格・物価高騰支援事業に4659万円の計3億2431万円を緊急支援対策事業費として計上。そのほか、新型コロナウイルス感染症対策事業として抗原検査キット購入の補助金として323万円などを計上している。
今回の補正予算案の総額は、3億5196万2000円となり、2022年度の補正後における予算額は389億6960万9000円となる。
肥料や農薬、施設園芸資材高騰緊急対策支援事業では肥料の価格高騰を受け、高騰した分を前年度に農家が購入した実績を上限に補助するもの。
新型コロナウイルス感染症対策事業では、地区医師会が使用する抗原検査キットの購入に対しての補助金となっている。
このほか、市文化ホール舞台設備等機能強化工事請負契約については指名競争入札で契約金額は3億5197万円。契約の相手はパイオニアとすることや、漏水修理後の路面復旧個所が大雨の影響により陥没し、そこを通行した車両のフロントバンパー等が損傷したとして損害賠償額41万4400円とする議決議案が提案される。