ANA就航30周年祝う/宮古島路線
大阪伊丹の復活運航開始
全日本空輸(ANA、本社・東京、井上慎一社長)の宮古島路線の就航30周年を祝う記念セレモニーが5日、宮古空港で行われた。式典にはANAの関係者や就航当時の制服を着た職員、座喜味一幸市長らも参加し、盛大に祝うとともに、関係者によるテープカットでは今後、同社と宮古島の観光振興のさらなる発展を祈念した。同社は1992年7月18日に大阪伊丹│宮古島線を皮切りに就航を開始した。
セレモニーにはANA沖縄空港支店の窪田啓一郎支店長を始め、座喜味市長、国土交通省大阪航空局宮古空港事務所の諸橋宏司所長、宮古島商工会議所の下地義治会頭、宮古島観光協会の吉井良介会長、同社宮古支店長の田之上圭克支店長が参加した。
主催者代表あいさつで、窪田支店長は「宮古路線は大阪伊丹からスタートした。30年の時を経て、今では東京、中部、関西、那覇とネットワークの拡充を図ってきた。きょうからは大阪伊丹路線の復活運航を開始する。就航当初の地元の皆さんの熱い支援を思いを忘れず、次の30年に向けて今後も宮古の発展に向けて頑張っていく。引き続き支援をいただきたい」と述べた。
座喜味市長は「就航30周年を心から喜んでいる。島の発展に大きく貢献してくれている。今、宮古島は世界中から注目を集める観光地となっている。観光振興に資するANAさんの力は大きい。市としても基幹産業となる観光をしっかりと支え、島の良さを堪能してもらえるよう条件整備を行っていく。官民一体となり観光振興に取り組んでいこう。今後も協力してほしい」とあいさつした。
就航当時、宮古島と本土を結ぶ路線は東京直行便があったが、関西方面への直行便はなかった。91年に大阪直行便路線開設に向け、多良間を含む宮古市町村会が県や国に対し要請活動を展開し、92年に就航が内定。同年の7月に初便が到着した。初便はエアバスA│320型機で166人が搭乗した。