未来創造センター開館3年
図書館 読書意欲高める/公民館 文化活動の拠点
図書館と中央公民館を併設する宮古島市未来創造センターは17日で開館から3年を迎える。図書館は蔵書数19万2000冊超え。「知の殿堂」として読書意欲を高めている。公民館は多目的ホールや研修室などを備えた文化活動の拠点として定着している。コロナ禍、開館時に比べ入館者数は減少しているが、同センターでは生涯学習の場としての活用を呼び掛け。花壇やベンチ、遊具なども整備されていることから、交流・憩いの場としての利用も促している。
同センターは、旧宮古病院跡地に2019年8月17日に開館。3階建ての外観は、テーブルサンゴをイメージした。
図書館の利用登録者数(今年7月末)は2万9963人で、市民の半数以上が登録している。
利用者がその図書館が所蔵していない図書の貸し出しや閲覧を請求した場合に応えるサービス「リクエスト」の受け付けも年々増加傾向だ。
一方、入館者数は新型コロナウイルスの影響で、21年度は延べ7万7244人となり、開館時の12万8874人に比べ大幅に減少した。
友利幸正館長は「本を借りに来る人のほか、周辺をウオーキングする人や、園児たちが遊びの場として利用するのも多くなってきた」と市民に親しまれる公共施設となったことを強調。「これからも図書館の役割はもちろん、周辺整備も図り、さまざまな利用形態ができる施設を目指したい」と話した。
中央公民館では300人を収容できる多目的ホール、吹奏楽や軽音楽、ダンスの練習ができるスタジオ、セミナーやサークル活動を行える研修室、調理室、ギャラリーが完備されている。
21年度の利用実績は1万1202人で、新型コロナの影響で開館時の約3分の1にまで減少した。
下地義信館長は「今後とも、市民の趣味の多様化や文化活動に応えていきたい」と話した。
各施設は基本的には部屋、クーラー代金が必要。利用したい場合は遅くとも3日前までには申請してほしいと呼び掛けている。
問い合わせは中央公民館(電話73・1123)まで。