3候補地を視察・評価/選定委、26日に建設地決定
新総合体育館
第1回市新総合体育館用地選定委員会が17日、市役所で開かれ、委員らは市の担当課から概要説明を受けた後、候補地となっている3カ所を視察。概況を評価し、各委員が採点した。採点結果は26日の次回委員会で報告され、委員会としての意見をまとめる。建設地の最終決定は座喜味一幸市長が判断する。建設時期は定まっていないが、市は「できるだけ早期に」との考えで、調整を進めている。
選定委員会では大城裕子教育長が委員に委嘱状を交付。委員の中から委員長に伊川秀樹副市長、副委員長に友利克生涯学習部長を選んだ。大城教育長は「市のスポーツ振興・人材育成の拠点、多くの市民に親しまれる施設となるよう用地選定をお願いしたい」と述べた。
委員会では担当課が概要を説明。1984年に建設された現施設は築後38年が経過している。台風の襲来でたびたび、屋根の一部が崩壊し、補修後も雨漏りする状況がある。2018年の耐力度調査では基準をクリアしていたが19年の台風13号で再び屋根が破損。今年1月の再調査では基準を大きく下回っている。
市は建設用地を面積1・2ヘクタール以上の市有地、土地の形状、人口重心から2キロ圏内を基準に現存地、前福運動場内、カママ嶺公園内に絞り込んだ。3候補地での事業の経済性などについて、比較した。
委員らは説明を受けた後、現地視察。各候補地を①敷地概要②利便性③安全性・防災性④事業の経済性⑤まちづくり・中心市街地との関係⑥事業の効率性-について評価し、60点満点で採点した。
市は基本構想をすでに固めており、今年度の当初予算に基本設計など7300万円を計上。「複合型スポーツ振興・人材育成拠点施設」としてハンドボールコートが2面入るメインアリーナや武道(剣道・柔道・空手など)に対応できるサブアリーナ、屋内ランニングコースなどを整備する方向で進めている。事業費は現時点で約54億円を見込んでいる。