小学生が発掘体験/旧仲宗根家で300点出土
市教委が初開催
宮古の歴史文化に触れてもらおうと、市教育委員会(大城裕子教育長)は17日、夏休み体験学習「発掘調査体験」を旧仲宗根家で初開催した。参加した小学生8人が調査道具で土を掘り、陶器のかけらや貝殻などの遺物を発見。遺物の洗浄や復元の工程も体験した。約700年前と見られる陶磁器のかけらなど300点が出土した。
同体験は、子供たちが実際に発掘調査を行って土器や陶磁器を発掘することで、宮古の歴史への興味・関心を深めることが目的。
発掘調査した旧仲宗根家は、仲宗根豊見親の子孫の住宅跡地。この周辺では100~900年前の遺物がこれまでにも出土しているという。
子供たちは市教委職員らの指導を受けて発掘に挑戦した。ねじり鎌を使って慎重に土を掘り、土器のかけらなどをビニール袋に取り分けた。
午後からは、城辺砂川の市歴史文化資料館に場所を移して、発見した遺物洗浄と復元作業を行った。
今回出土した遺物は、10月に市役所ロビーで開催される「宮古島市内の最大集落遺跡・住屋遺跡」の展示会で公開される。
友利悠大君(久松小5年)は「昔の人が食べていた貝や割れた土器が出てきた。見つけたときはうれしかった。展示会を楽しみにしている」、川平夕愛さん(平良第一小4年)は「おわんのかけらを見つけた。土を掘るのは大変だったけど楽しかった」とそれぞれ感想を話した。