4日昼過ぎまで暴風に/台風11号
非常に強い勢力で接近/一部家屋倒壊の恐れも
大型で強い台風11号は3日、石垣島の南をゆっくりとした速度で北に進んだ。宮古島地方気象台によると、今後も発達しながら北上し、非常に強い勢力となって、3日夜遅くには宮古島地方に最接近。暴風域には3日夕方に入り、4日昼過ぎに抜けるとみられており、丸一日近く暴風にさらされる。予想される最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートル。一部の家屋が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹くとして、警戒を呼び掛けている。
3日正午現在の中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から東側150キロ、西側110㌔以内で風速25メートル以上の暴風が吹いている。
24時間後の4日正午には、宮古島の北北西約210キロに移動する見込み。中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートル、予報円の東側250キロ、西側210キロ以内が暴風域に入る恐れがある。
宮古島地方気象台は3日午前4時39分に暴風警報を発表。市は同10時10分に避難指示を発令し、不要不急の外出を控えるよう市民に求めた。
平良下里では、午後1時20分に最大瞬間風速29・2メートルを観測した。市消防本部によると、3日正午現在で台風によるけが人はいない。
気象台は「中心付近は大雨の可能性がある。暴風と大雨、浸水、土砂災害に十分に警戒してもらいたい」と強調した。
4日正午までの24時間雨量は250ミリを予想している。線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があり、3日夜遅くに大雨警報が発表される予定だ。
沿岸の海域では4日も猛烈なしけとなる予報。うねりを伴った高波に警戒が必要で、予想される波の高さは10メートルとなっている。