補正予算など39件提案/市議会9月定例会開会
座喜味市長が議案説明/中国の軍事演習に抗議決議
市議会(上地廣敏議長)9月定例会が7日、開会した。会期は29日までの23日間。初日は座喜味一幸市長が提出議案の説明を行ったほか、議員提出の中国への抗議決議案が可決された。今定例会には2022年度一般会計補正予算案などの予算案や、条例案など計39件が提出された。8日には提出議案に対する質疑などが行われる。一般質問は21、22日と26日から28日の5日間が予定されている。
今定例会に提出されたのは、補正予算などの予算議案10件、条例議案5件、議決議案10件、決算認定11件、報告、諮問、同意案各1件。
一般会計補正予算の歳出のうち主な内容は、増額が見込まれるふるさと納税に関する返礼品や受け付け業務の委託費として1億6648万円、農林水産物不利性解消事業のコールドチェーン(低温保持流通)に1500万円、市電子図書整備事業に1430万円などが計上されている。
条例議案では、地方公務員の育児休業等に関する法律の改正に伴い、市職員の育児休業取得制限の緩和などを図るための条例の一部改正案などが提出された。
議員提出の「中国による台湾周辺海域での軍事演習の実施およびわが国排他的経済水域(EEZ)へ向けた弾道ミサイルの発射に対する抗議決議」では、中国の行動は「日本の安全保障および国民の安全に関わる重大な問題であり、偶発的な軍事衝突の危険性を高め、国際社会の平和と安定に深刻な影響を与える」と指摘。
その上で、弾道ミサイルの発射に対し「厳重に抗議し、軍事ではなく冷静かつ平和的な話し合いによる外交交渉で解決するよう強く要求する」としている。
宛先は中国国家主席、同外交部長(外相)、同駐日本国特命全権大使。