大神島 2日繰り上げて投票実施/県知事選
台風12号接近の影響で/投票箱は11日まで選管保管
台風12号接近の影響で県知事選挙の投票期日が2日間繰り上げられた大神島投票区(有権者数24人)で9日、投票が行われた。投票所となった大神島離島振興コミュニティーセンターには投票時間の午前9時から午後4時までの間に有権者が訪れ、1票を投じた。投票終了後、投票箱はフェリーで宮古島まで運ばれ、市役所へ届けられた。11日の開票日まで市選挙管理委員会で保管される。
大神島の投票期日繰り上げは、8日に開かれた県選挙管理委員会の臨時会議で決定。大神島では9日朝から防災行政無線の屋外スピーカーで投票期日が9日に繰り上げられたことを伝え、投票を呼び掛けるとともに、大神自治会の会長で大神の投票所の投票管理者も務める根間功一郎さん(63)が有権者宅を回り、期日繰り上げを知らせた。
投票期日は繰り上げとなったが、投票時間は当初予定と変わらず午前9時から午後4時で行われた。投票所を訪れた有権者は、投票用紙に自身が支持する候補者の名前を記入して票を投じていた。
投票終了後、投票箱は市の職員が投票用紙投入口にふたをして施錠。その後、投票管理者の根間さんが手に持って大神漁港からフェリーに乗り、宮古島の島尻漁港で下船後、車で市役所の市選管まで届けた。
根間さんは「私の知る限りでは、これまでに投票日が繰り上げられたことはない」とした上で「2日間の繰り上げは台風が近づいてきているので仕方がない。自然にはかなわないので。繰り上げることで大神の人たちがきちんと投票できて良かったと思う」と語った。
大神島の有権者は9日で投票が終了となったため、以後、期日前投票を含め投票をすることはできない。
県選管は、繰上げ投票が行われない投票区について、11日の投票日は台風の影響で悪天候となる恐れがあるとして、10日まで行われている期日前投票を活用するよう呼び掛けている。