21年度一般会計決算を認定/市議会
予算決算委が全会一致で/規模は前年度比17%縮小
開会中の市議会9月定例会は14日、予算決算委員会(下地茜委員長)を開き、提案されている2021年度一般会計歳入歳出決算を審議し、全会一致で認定した。29日の最終本会議に報告され、採決される。21年度の決算規模は歳入歳出共に前年度比で約17%縮小している。
この日の委員会では監査委員会が事前に配布した決算審査意見書、決算審査参考資料に誤りがあるとして、差し替え訂正した上で監査委員会と財政課が経緯を説明し、陳謝した。誤りがあったのは市債残高の部分。説明によると、出納整理期間の5月末に借り入れを行い、6月半ばに金融機関から償還計画表が届く。計画表が届く前のデータを監査委員会は財政課から提供を受け、そのデータを基に資料を作成した。今定例会開会後に財政課が誤りに気付き、訂正を求めた。誤りがあったのは資料のみで、決算書にはない。
説明を受けた委員からは厳しい意見が相次ぎ、当局、監査委員会は謝罪に追われた。
この日は衛生費、農林水産業費、教育費の歳出と歳入全般の質疑が行われた。環境衛生局によると、満杯になり閉鎖予定だった下地川満の一般廃棄物最終処分場は再調査の結果、今年度と来年度の2年間は使用を継続できる見通しだという。最終処分場は平良野田にもあり、2カ所を併用している。
市は野田処分場に隣接して新しい処分場の整備計画を進めており、26年の供用を目指している。下地睦子環境衛生局によると、川満はあと2年間、現在の野田はあと6年間は使用できる見通しだといい、新処分場供用は2年程度、後年になる可能性がある。
歳入の財産収入で滞納繰越分の貸地料が調停額548万円に対し、収入済額が21万円で、委員から「収納額が少なすぎる」と指摘があった。