市の集団接種始まる/オミクロン株対応ワクチン
初日111人、列が会場外まで
新型コロナウイルス感染症のオミクロン株対応ワクチン(2価ワクチン)の集団接種が5日、市役所で始まった。接種会場には初日から多くの市民が訪れて、医師の問診を受けた後にワクチンを接種していた。この日は市役所の外まで接種希望者が列をつくり、111人が接種を済ませた。
接種を終えた市内に住む50代の男性は「まだ感染者数は多いと思っているので安心できない。だからワクチンも早めに接種したいと思った。これで安心して過ごせる」と話した。
今回使用しているワクチンは、ファイザー社とモデルナ社が開発したもので、オミクロン株(BA・1)と従来株に対応したものが、「2価ワクチン」となっている。
同ワクチンは、初回接種(1回目と2回目)終了後5カ月を経過した対象者であれば接種が可能。
対象はファイザー社が12歳以上、モデルナ社が18歳以上となっている。3回目や4回目をすでに接種した場合でも5カ月経過すれば接種できる。
同ワクチンの接種については、これまで市内の各医療機関で個別接種のみの対応だったが、この日から集団接種が始まった。
10月の接種実施日のうち、15日、19日は12歳以上の3、4回目が対象。8日と29日は午後2時から同2時30分までは5歳から11歳の1、2回目が対象。同日午後2時30分から同4時までは5歳から11歳までの3回目となっている。
厚生労働省では同ワクチンの効果として▽従来型ワクチンを上回るオミクロン株への効果が期待される▽2価ワクチンのためさまざまな新型コロナウイルスに反応する-としている。
接種券については、これまでに配布されたものを使用する。接種券を紛失、廃棄、破損した場合は再発行が必要となる。
市ワクチン対策室では「年末年始に懸念される感染拡大に備えるためにも、接種を検討している人は早めに接種してほしい」と呼び掛けた。ワクチン接種に関する問い合わせは市ワクチン予約センター(電話79・7829)まで。