市民文化祭 3年ぶり開催へ/市、市教委、市文化協
展示、舞台、郷土史の3部門/座喜味市長「熱い作品期待」
第17回宮古島市民総合文化祭(児童生徒の部、一般の部)が3年ぶりに開催される。主催する市、市教育委員会、市文化協会が11日、市役所で合同会見し、日程や内容などを発表した。テーマは「創造する市民の文化」。座喜味一幸市長は「これまでの空白部分を埋める熱い作品が発表できるものと期待している」と話した。文化祭は21日の一般の部の展示(市未来創造センター)で開幕し12月まで開かれる。
同文化祭は「市民文化の向上を図り、併せて心豊かな文化都市宮古島市の創造の場とする」ことが目的。新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年と開催を見送っていた。
今回の文化祭は沖縄県の日本復帰50年の節目の年を記念した「美ら島おきなわ文化祭2022」における市の独自事業として開催する。
会見で座喜味市長は「新型コロナも落ち着きの兆しを見せ、経済や文化活動が活発になっている。市民の皆さまにはぜひ会場に足を運び作品、芸術を楽しみながら市の文化力を感じ、自身の活力にしてほしい」とあいさつした。
大城裕子教育長は「児童生徒の出品された力作をご覧いただきたい」と市民に来場を呼び掛けた。
市文化協会の饒平名和枝会長は「市民に多くの感動の輪が広がり、創造的な活動に結びつくことを期待している」と開催の意義を強調した。
一般の部の展示部門の各部会長が、それぞれの取り組み状況や内容を説明した。このうち、生活文化部会では昔ながらの宮古みその製造工程や、パパイアの根の調理方法などをパネルにして展示・紹介する。
砂川勝美部会長は「文化祭を通して、忘れかけている宮古の伝統の味を子や孫たちに伝えていきたい」と抱負を語った。
文化祭は▽展示部門▽舞台部門(芸術劇場は8月に終了)▽郷土史部門│の各部門に分かれて開催する。
表彰式は一般の部が10月30日に市未来創造センター多目的ホール、児童生徒の部は12月24日に市役所2階大ホールでそれぞれ行われる。