ホテル稼働率は55・68%/22年度上半期
前年同期を19・56ポイント上回る
市内主要ホテルの2022年度上半期(4月~9月)平均稼働率は55・68%となり、36・12%だった前年同期実績を19・56ポイント上回ったことがこのほど、宮古島観光協会のまとめで分かった。政府による旅行需要喚起策「全国旅行支援」がスタートするなど今後、宮古島を訪れる観光客がさらに増加することが期待される一方、新型コロナウイルス感染再拡大の懸念があるなど、下半期の動向についてはまだ不透明な部分がある。
22年度上半期の平均稼働率を月別で見ると、最も高かったのは7月の66・34%、次いで8月の60・33%と、夏休みシーズンの7、8月の稼働率が高く60%台となった。4、6、9月は50%台で、5月の48・03%が最も低い稼働率となったが、前年度上半期で最も高かった4月の42・69%よりは高い数字となった。
上半期平均稼働率を施設別に見ると、最も高かった施設は77・82%、次いで73・08%、72・16%と3施設が70%台となった。
新型コロナ宿泊療養施設として県が借り上げているため稼働率が0%となっている1施設を除くと、最も低かった施設は16・30%だった。
そのほかは、60%台が4施設、50%台が2施設、40%台が1施設、30%台が3施設だった。
宮古島観光協会の吉井良介会長は「観光客数は回復してきている。コロナ前と同じとまではいかないかもしれないが、前年度より多くのお客さんが来てくれている。全国旅行支援が始まった反響は大きく、問い合わせも多くあり、これからさらに増えると思う。コロナが今後どうなるかは分からないが、引き続き感染予防対策をしっかり行い、注意しながら、いかに受け入れをしっかりとやっていくかということだと思う」との考えを示した。
ホテルの稼働率は、宮古島観光協会がリゾートホテルや市街地のホテルなど市内の主なホテル15施設について毎月調査している。