県立芸大「移動大学in城辺」開催へ
来月26、27日に福嶺小で/関係者が参加呼び掛け
11月26、27の両日に福嶺小学校で開催される県立芸術大学の第15回「移動大学in城辺」に向けて、主催する同大学芸術文化研究所の鈴木耕太准教授らが25日、同小学校で会見を開き、催しの概要を説明しながら城辺地区の児童生徒、地域住民に積極的な参加を呼び掛けた。
この移動大学は、同大学における芸術文化の調査研究と実践の成果を広く県民に還元するとともに、開催地の地域文化の活性化にも貢献しながら、大学と地域の相互交流を目的としている。
宮古地域での開催は、過去に伊良部地区で行われたが、宮古島での開催は今回が初めて。
参加料は無料で、対象は城辺地域の児童生徒と地域住民となっている。
内容としては、粘土アニメ▽織あそび▽楽カマ陶芸▽歴史・文化▽三線▽空手▽琉球舞踊-を予定している。
会見で鈴木准教授は「この移動大学を通して子どもたちが芸術、文化を考えるきっかけにし、さらに高等教育にも興味を持ってもらい、いろいろな大学への進学にもつなげたいのでぜひ、一緒に学び合う機会にしたい」と述べた。
共催する市教育委員会の与那覇周作学校教育課長も「島では経験したことのないいろいろな芸術が学べると思うので楽しみにしている。小中学生だけでなく地域の人たちも一緒に学べる機会になればうれしい」と話した。
会場となる同小学校の前川和昭校長も「学校としてはこうした企画はとてもありがたい。福嶺小は児童数が少ないので学校としても宣伝になる。この移動大学を通して子どもたちの夢や希望が広がり、将来は県立芸大に進学したいとの思いを持ってくれたらさらにうれしい」と期待を寄せた。
それぞれの教室においては、対象学年の制限もあり、陶芸と織あそびは小学4年生以上となっている。
参加については申し込みが必要で、問い合わせは運営事務局(ワンスペース・098・962・0224)