一般最優秀に下地夢華さん/情感を込め歌い上げる
伊良部トーガニまつり
「第21回伊良部トーガニまつり」(主催・いらぶ観光協会)が3日、伊良部公民館で開催された。今回は伊良部トーガニの部に一般6人、児童生徒3人、島タウガニの部に一般2人の計11人が出場。それぞれが思い思いに情感を込め歌い上げた。審査の結果、伊良部トーガニ一般の部は下地夢華さん(宮高1年)=市平良、同児童生徒の部は上原愛美さん(平良中2年)=市平良=が最優秀賞を獲得した。
伊良部に古くから歌い継がれている恋の叙情歌「伊良部トーガニ」と「島タウガニ」の歌唱力を競い合う同祭り。祖先から受け継いできた歌の保存と継承を図るとともに、祭りを定着させることで伊良部の観光振興につなげることを目的としている。
審査開始に先立ち、同まつり実行委員会の佐久本茂樹副実行委員長が「たくさんの人に来てもらいうれしい。(出場者)一人一人の演奏を楽しんでほしい」とあいさつした。
出場者は皆、着物姿でステージに登場。多くの観客と審査委員が見守る中、日ごろから稽古を重ねてきた三線や歌声を披露。審査委員は声量や音程、発声、情感などの基準に基づき審査を行った。
伊良部トーガニ一般の部最優秀賞に輝いた下地さんは「すごく緊張して、ちょっと三線が止まってしまったところもあって、どうなるかと思ったが、練習の成果を発揮できて、こんな良い結果になって良かったと思う」、同児童生徒の部最優秀賞となった上原さんは「最優秀賞をもらうことができすごくうれしい。緊張してミスをしてしまったが、こういう結果になったので出て良かったと思う」とそれぞれ喜びを語った。
伊良部トーガニ一般の部の川満忠雄さん(71)=市伊良部=と、同児童生徒の部の白井桜子さん(伊良部島小6年)=市伊良部=には特別賞が贈られた。