県畜産共進会 砂川健治さん大臣賞
宮古島市が団体2連覇/上地美優桜さんは優秀2席
【那覇支社】第48回県畜産共進会(主催・県畜産共進会協議会)が8日、糸満市の南部家畜市場で開催され、肉用牛の部「高等登録群」で、砂川健治さん(66)=市下地入江=所有の「母・はるな」号と「娘・のぞみ」号が優秀1席となり、農林水産大臣賞に輝いたほか、上地美優桜(ちゅら)さん(18)=市平良久貝=が優秀2席を獲得した。また、宮古島市が2年連続で同部団体賞を受賞した。
同共進会は、県内各地域から選抜された優良な種畜と生産者が一堂に会し、家畜の改良や飼養管理技術の成果を競い合い、家畜改良の促進や畜産振興への理解を深める重要な場として、開催されている。
キャリア24年目にして、初めて農林水産大臣賞に輝いた砂川さんは「共進会に出場して、大臣賞を取ることが目標だった。宮古の関係機関や技術員をはじめ、皆さんの協力のおかげ。大変助かった」と喜びを語った。
今大会に一緒に出場した息子の砂川貴哉さん(39)=会社員=は「何度も挑戦して、今回選ばれてすごいと思った。今は、休日に手伝っているが、今日の受賞で自分も牛をやりたいと思った」と受賞への感想を語った。
また、宮古和牛改良組合の荷川取広明組合長は、団体賞2連覇について「全体的にレベルが高くなっている中で、宮古島市が上位に入り、期待に応えられたことがとてもうれしい。今回は全員で取った団体賞なので、すごく価値がある」と喜びを語った。
また、農家とJAや行政などの関係機関が積極的に協力するという宮古地域の伝統にも触れ「今年の成績にもつながっている」と評価した。
今後の目標を3連覇と5年後の全国大会に見据え「県の肉用牛生産の見本となり、なお一層生産技術を高めていきたい」と意気込みを述べた。