下地でのホテル計画承認/階数削減など見直し評価
「宮古らしさ」の検討要請/市景観審議会
市景観審議会(池田孝之会長)の2022年度第2回審議会が28日、市役所で行われた。継続審議となっていた下地与那覇のホテル計画について、建物の高さの再考などを求めた審議会の意見を取り入れて変更し再提出された計画を審議。階数を一層削減し最上階の屋根ひさしを最小限に抑えたことなどを評価、景観部分は適合しているとして了承した。
「宮古島らしいデザイン上の工夫を検討してほしい」との文言を付けることとした。
下地与那覇の計画は、リゾートホテルの敷地内に3棟目となる10階建て(高さ39・8メートル)、客室123室のコンドミニアム、130台分の駐車場などを整備する。開発面積は1万4987・13平方メートル。
9月に開かれた第1回審議会では、11階建て(44・5メートル)で128室、駐車場は60台の計画だったが、事業者に建物の高さや形態、緑化などについて再考するよう求めることとし、継続審議としていた。
新たな計画では▽階数の一層削減▽建物北側部分の延伸(12メートル)▽客室数の減少(5室減)▽駐車場の拡大(70台増)▽開発面積の拡大(約2296平方メートル増)―などが変更された。
審議会では計画の変更点を踏まえて議論。委員からは「建物の圧迫感がなくなった。いろいろな事に配慮されていて良いのではないか」「宮古島らしさは難しい点だが、今後の調整の中で工夫してもらえたら」などの意見が出た。