乗り合いタクシー運行へ/15日から「チョイソコ」
伊良部島、下地島で実証実験
伊良部島内を中心に運行するデマンド乗り合いタクシー「チョイソコ」が15日から運行する。2月28日までの午前10時~午後9時30分出発分まで、伊良部島と下地島の停留所計44カ所間を1人一回500円(島民300円)で移動できる。バスの運行が終わる午後6時以降は平良下里の公設市場前停留所も追加され、両島内の停留所間を1人1回1000円で運行する。
5日は島内事業者対象の説明会が行われ、同事業を実施する双日の担当者らが参加者に事業概要を説明するとともに、地域住民への周知を求めた。
同事業は、三菱地所のふるさと納税を活用した市の「新たな公共交通検討委託業務」で、伊良部島内での観光客や宿泊施設の増加による2次交通不足の解消に向けた実証実験。
計3000部の事業パンフレットを島内の事業所などに設置する。1回300円となる島民割を利用するには、パンフレットにある登録申込書を記入、郵送する必要がある。
運行は島内タクシー事業者2社が協力しジャンボタクシー(8人乗り)2台で運行する。国内40数カ所の自治体で運行実績のあるアイシン(トヨタグループ)のシステムを用いて最適経路を決める。タクシーとの住み分けのため途中下車はできない。
停留所は伊良部島の40カ所のほか、下地島は▽下地島空港▽通り池▽17END▽レストランさしば―の4カ所に設置される。
利用は会員登録(無料)が必要。電話とLINEで希望日時の2週間前~当日30分前まで予約できる。電話は平日午前9時30分~午後4時30分にチョイソコセンター(050・201・73255)。LINEは24時間受付だが乗車30分前までに予約する必要がある。
双日航空産業・交通プロジェクト本部交通・空港インフラ事業部の佐藤渉担当部長(下地島エアポートマネジメント出向)は「観光客がストレスなく移動し、普段タクシーを利用する地元に影響がないようにしていきたい」と説明した。