宮古製糖 城辺工場で操業始まる/22-23年産キビ
11万4800㌧の搬入見込む/初日平均糖度は13・57度
宮古製糖城辺工場で9日、2022-23年産サトウキビの製糖操業が前日の伊良部工場に続いて始まった。今期の原料搬入量は前期より3500㌧少ない11万4837㌧を見込んでいる。初日の平均糖度は13・57度で基準糖度帯をクリアした。操業開始式があり、渡久山和男社長や関係者が期間中の安全操業を祈願した。
同多良間工場は20日、沖縄製糖は15日に操業開始する。前期に引き続き今期も地区内4工場とも年内操業となる。
城辺工場の初日の原料搬入量は143㌧。平均糖度は13・57度、最高は15・9度、最低は10・0度。原料は基準糖度帯(13・1~14・3度)が61㌧と全体の42・64%だった。基準帯以上は27・96%の40㌧、基準帯以下は29・40%の42㌧だった。操業終了は来年3月中旬を予定している。
渡久山社長は「今期の生産量を11万4837㌧と予想し、3月中旬に終了できればと計画している。台風11、12号の影響があったが、生育は十分に回復している。糖度が1度ほど低い状況だが、天候次第で上昇する」と期待、しかし「雨の影響で今のところ原料搬入状況が厳しい。圧搾開始は13日か14日になるだろう」と話した。
伊川秀樹副市長は「農家所得向上のため、関係機関と連携して取り組みたい」と述べた。県宮古農林水産振興センターの砂川喜信所長(代読)もあいさつした。