「国民の負託に応える」
開庁50周年で記念式典/空自分屯基地
航空自衛隊宮古島分屯基地の開庁50周年記念式典が11日、分屯基地内の体育館で開かれ、隊員や関係者が出席した。髙木寿宗司令は「訓練を怠ることなく任務を遂行し、国民の負託に応える。今後も地域に信頼される分屯基地を目指す」と式辞を述べた。
上野野原の同基地は本土復帰した1972年、米軍からレーダー監視任務を引継ぎ、開設された。
式辞で髙木司令は「宮古島分屯基地は航空自衛隊の最南端かつ最西端の基地として開設して以来、今年で50周年の節目の年を迎えた。日夜、領空の日本の主権を守るため、レーダーによる監視任務を粛々とこなしている」と述べた上で「わが国を取り巻く安全保障環境は、不透明、不確実さを増し、これまで以上に厳しい現実に直面している。とりわけ南西諸島は安全保障上、極めて重要な地域。わが国の周辺空域における昨年度のスクランブル発進は過去2番目に多い回数」と指摘した。
最後は「第一線にいるわれわれは引き続き厳正に運用していかなければならない。平素からの訓練を怠ることなく任務を遂行し、国民の負託に応えることを肝に銘じている。宮古島分屯基地は地域に支えられているという事を強く感じており、感謝の念に絶えない。これからも地域に信頼される分屯基地を目指していく」と決意を述べた。
伊川秀樹副市長は「宮古島分屯基地は領空侵犯行為の監視など、わが国の安全保障の重要な任務を担っている。また災害派遣や防災訓練への参加で、市民の安全安心な生活に大きく寄与している。今後も協力をお願いしたい」と祝辞を述べた。