沖糖が製糖操業開始/22-23年期サトウキビ
初日の平均糖度13・34度/1万トン減13万6000トン見込む
沖縄製糖宮古工場は15日、2022-23年期サトウキビの製糖操業を開始した。初日に搬入された原料(サトウキビ)の平均糖度は13・34度で基準帯をクリアした。長雨でハーベスター収穫が進まず、初日の原料搬入は587トンだった。今期の生産量は、生育旺盛期に天候が干ばつ気味で特に株出しに影響があり、前期比約1万トン減の13万6000トンを見込んでいる。
初日は587トンの原料が搬入された。ほぼ手刈りによる原料。平均糖度は13・34度、最高は15・5度、最低は10・4度だった。原料の223トン(38・08%)が基準糖度(13・1~14・3度)内、基準以上が121トン(20・60%)、基準以下が242トン(41・32%)で、約6割が基準帯をクリアした。
天候不順で原料確保に不安があることから、圧搾開始は予定をずらし17日からになる。操業期間は来年3月中旬までの約90日間を予定している。
操業開始にあたり仲里典和工場長は「天候に恵まれて、操業がスムーズに進むことを願っている」と話した。前期は長雨で気象条件に恵まれず123日間という長期に及んだ。
地区内では宮古製糖伊良部工場が8日、同城辺工場が9日に操業を始め、同多良間工場は20日開始を予定している。地区内4工場がそろって2期連続で年内操業になる。
地区内の生産量は沖糖が前期比約1万トン減の13万6000トン、宮糖城辺工場が約3500トン減の11万4800トン、同伊良部工場が約4000トン減の6万1300トン、同多良間工場が約1万トン減の3万3300トンを見込んでおり、地区全体では約2万8000トン減の33万5400トンが予想されている。