ハーベスターが本格稼働/22─23年期キビ
天候回復で畑に活気/冷え込みで品質向上期待
2022─23年期サトウキビの製糖操業が始まっているが、天候不順で刈り取り作業が進まず原料(サトウキビ)確保が厳しい状況が続いていたが、今週初めから天候が回復、ハーベスターが本格稼働し、収穫する畑と製糖工場はようやく活気づいている。
地区内では宮古製糖伊良部工場が8日、同城辺工場が9日に操業を始め、沖縄製糖が15日、宮糖多良間工場は20日に開始した。地区内4工場がそろって2期連続で年内操業になった。宮古島地方は10月半ばから天候が崩れ、約2カ月、雨天や曇天が続いていた。
各工場とも操業開始日は手刈りによる原料で賄った。開始日以降は工場への原料搬入はなく、閑散としていた。今月18日ごろから天候が回復し、宮糖城辺工場管内は19日、沖糖管内は20日からハーベスター収穫に取り掛かった。収穫の翌日から、工場は圧搾作業を開始した。沖糖の仲里典和工場長は「晴天が続き、操業が順調に進むことを期待したい」と話した。
搬入された原料品質について沖糖は「操業は始まったばかり。今後の冷え込みで糖度は上がってくる」、宮糖城辺工場は「スタートしたこの時期としては品質は悪くない。まずまず」としている。
地区内の生産量は沖糖が前期比約1万㌧減の13万6000㌧、宮糖城辺工場が約3500㌧減の11万4800㌧、同伊良部工場が約4000㌧減の6万1300㌧、同多良間工場が約1万㌧減の3万3300㌧を見込んでおり、地区全体では約2万8000㌧減の33万5400㌧が予想されている。