有効求人倍率2・00倍/3年10カ月ぶり2倍超
人手不足状況が進む/管内11月
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、嶺井仁所長)は27日、管内11月の雇用の動きを発表した。有効求人倍率は前年同月比で0・54ポイント上昇して2・00倍となり、19カ月連続の上昇。2倍に達するのは2019年1月の2・01倍以来、3年10カ月ぶり。1倍超は19カ月連続。求人数は増加したが、求職者数は3カ月連続の減少となった。観光関連を中心に求人が旺盛で、新型コロナウイルスの影響が出る前に戻っている。一方で企業側は人手不足の状況が一段と進んでいる。
11月の月間有効求人数は前年同月比32・0%(479人)増の1978人。月間有効求職者数は同3・6%(37人)減の990人だった。
新規求人数は651人で前年同月比で37・3%(177人)増。19カ月連続で増加した。産業別に見ると、複合サービス業が23人(前年同月値1人)で2200・0%増、生活関連サービス業、娯楽業は22人(同3人)で633・3%増、宿泊業・飲食サービス業は144人(同69人)で108・7%増、建設業は50人(同40人)で25・0%増、医療福祉は139人(同113人)で23・0%増、製造業は71人(同58人)で22・4%増。不動産、賃貸業は11人(同22人)で50・0%減だった。
新規求職申込件数は192件で、前年同月比3・8%(7件)増。4カ月ぶりの増加。
就職件数は85件で前年同月比6・3%(5件)増で2カ月連続の増加。県内就職が81件で同1・3%(1件)増、県外就職は4件で皆増だった。
有効求人倍率について嶺井所長は「年末商戦に向けた人材確保や(例年12月に出る)製糖工場からの求人があった。いろいろな要因が重なった。12月はその反動もあり、落ち着くだろう」と説明。概況については「相変わらず宿泊・飲食業がけん引し好調に推移している。求職者のニーズの把握に努めたい。企業側にも説明会への参加を促したい」と話した。