海の安全に決意新た/宮古島海保
気迫こもった訓練披露/初の「海の出初式」実施
宮古島海上保安部(福本拓也部長)は6日、同部初の「海の出初式」を平良港第4埠頭(ふとう)で行った。同部職員ら総勢約40人が参加し、潜水士4人が気迫のこもった訓練を披露するなど宮古の海の安全、安心に向けた取り組みを誓った。
訓示を行った福本部長は「海上保安庁の基本精神である正義仁愛を常に意識し、自覚と使命感をもって業務を遂行することを再認識していただきたい」と強調した。
さらに、世界情勢が目まぐるしく変わり飛躍的な体制増強がなされる中でも、ガジュマルの太い幹のごとく正義仁愛の精神を根幹に持つことは変わらないとした上で「今年も大空を羽ばたくサシバのように、広い宮古島の海域を日々パトロールし、不測の事態に備え日々訓練していくことを、新年を迎え決意を新たにしてほしい」と呼び掛けた。
続いて巡視船「はりみず」の潜水士4人が「ウサギのようにぴょんぴょんと大躍進の年にしたい」「宮古の海は俺が守る」などと新年の抱負を述べた後、水面から5㍍弱という船首からの「飛び込み訓練」、50㍍を往復する「ドルフィン訓練」、船首にロープで登る「登はん訓練」などに取り組んだ。
訓練後、年男の川島優太さん(23)は「年初の訓練で身の引き締まる思い。気持ちを新たに成長していける年にしたい。潜水士4人でどんな事案にも対応し、多くの人を救助したい」と決意を語った。
巡視船「ともり」は宮古島周辺海域をパトロールした。