4品目計18㌧を出荷/野菜初荷式
高値取り引きに期待/JA出荷連絡協
販売目標は9億5000万円
新春恒例となっているJAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会(上地宏明会長)の野菜初荷式が11日、同地区農産物集出荷施設で行われた。農家やJA関係者らが参加し、ゴーヤーやカボチャなど4品目計18・1㌧を初荷として出荷した。式では輸送時の陸上、海上での安全を祈願し、本土の競り市場での高値取り引きに期待を込めた。
今年度の出荷・販売計画では、野菜・果樹で2445㌧の出荷、販売額を9億5000万円としている。
初荷式での出荷量の内訳は、カボチャ9㌧、トウガン6・8㌧、ゴーヤーが2㌧、サヤインゲン0・3㌧となっている。
今シーズンの野菜は、昨年11月のゴーヤーを皮切りにトウガン、サヤインゲンなどの出荷・販売がスタート。7日時点での出荷実績は計112・9㌧という。
今後については、新型コロナウイルス感染症による影響が懸念されるものの、これまで以上に市場と情報交換を密にして、品質管理を徹底することで、高単価販売の確立を目指すとしている。
初荷式で上地会長は「10月からの長雨の影響で露地品目において所得の確保が危惧されている。厳しい現状においても県、市、JAの手厚い支援の下、生産者一人一人の努力を結集して乗り越えなければならない」と語った。
来賓あいさつで座喜味一幸市長は「農家の生産意欲の増進と公約である所得の10%アップのためにしっかりと取り組む。関係機関が連携し、生産目標を大きく上回るような結果を期待している」と述べた。
そのほか、JAおきなわの平安山英克常務が激励の言葉を述べたほか、部会長2人が安全祈願を行い、出荷する車両を清めた。
最後は全員で万歳三唱を行い、今年最初の出荷を大きな拍手で見送った。