「外交」と「備え」の均衡を/自民国防議連と市長
平和と国防で意見交換/国民保護計画の必要性も共有
11日から視察のために宮古島入りしている自民党国防議員連盟(衛藤征士郎会長)の議員ら一行は12日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、視察の感想や最近の台湾情勢などを踏まえて、平和を維持するための「外交」努力や「備え」としての防衛力の在り方などについて、意見を交換した。
同議員連盟を代表して佐藤正久参院議員は「まずは外交によって、この地域の安定を図ることを大前提にしている。一方で、ロシアのウクライナ侵略に見られるように外交が破綻した時の備えとして、防衛力と国民保護も合わせて取り組む必要がある」との見解を示した。
座喜味市長は「南西諸島における防衛は私たちも正面から考えないといけない問題。やはり『平和外交』というある意味の有事に至らないブレーキと、『備え』である防衛力というアクセルについてのバランスを取ることが政府も大変だと思う。市民も議会もこの問題を注視しているので、島民の思いをしっかりくんでもらい、良い方向に施策を進めてほしい」と求めた。
佐藤参院議員は「自衛隊の配備が進んでも、国民保護ついてはその計画がまだ十分ではない部分もあるので、それも合わせて整備していく必要がある。今後とも地元の要望を真剣に受け止めながら、前に進めていきたい」と述べた。
具体的なやり取りは非公開で行われ面談後、座喜味市長は「議員連盟の皆さんは、今回の視察した内容を踏まえて、今後の政策遂行の参考にしたいということだった」と説明した。