11/22
2024
Fri
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
産業・経済
2023年1月15日(日)9:00

収穫順調も糖度上がらず/22─23年期キビ

宮糖基準帯、沖糖下回る/島内2工場 操業開始1カ月

 

原料搬入が順調に進んでいる沖縄製糖=14日、下地上地

原料搬入が順調に進んでいる沖縄製糖=14日、下地上地

2022─23年期サトウキビの製糖操業が始まって約1カ月が経過した。出だしは天候不順で収穫作業が進まなかったが、昨年12月下旬から天候が回復、ハーベスターが本格稼働し、順調に進んでいる。一方で平均糖度が低迷し、農家は頭を抱えている。宮古製糖城辺工場は基準糖度帯(13・1~14・3度)をクリアしているが、沖縄製糖は12・43度と大きく下回っている。

沖糖は14日までの累計で搬入された3万2757トンのうち、基準帯を下回る原料(キビ)が2万5530トンと全体の78%を占めている。基準帯内は19%、基準以上は3%しか搬入されていない。日計で基準帯をクリアした日はわずか1日だけだった。

沖糖は「基準帯をクリアしない操業開始は今まで経験したことがない。長雨による日照不足が影響しているのではないか。光合成が不足すると、糖分が生成されにくい」と話している。糖度が低いと精製される砂糖も歩留まりが上がらないという。

宮糖は13日までの累計で2万9918トンを搬入。基準帯内は47%、基準以上が15%で合わせて62%がクリアしている。平均糖度は13・34度。徐々に上昇してきており、日計では13度後半になっているという。宮糖は操業開始から、基準帯を下回った日はない。

地区内では宮古製糖伊良部工場が12月8日、同城辺工場が9日に操業を始め、沖縄製糖が15日、宮糖多良間工場は20日に開始した。地区内4工場がそろって2期連続で年内操業になった。宮古島地方は昨年10月半ばから天候が崩れ、約2カ月、雨天や曇天が続いていた。ようやく12月下旬になって天候が回復した。

農家手取りのサトウキビ価格は品質(糖度)によって、交付金と原料(キビ)代金の合算で決まる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!