ふるさと納税9億円突破/市12月末
給食無償化、派遣費に活用/市長ら寄付者へ感謝伝える
宮古島市への2022年度寄付額(ふるさと納税)は12月末までに9億4956万円となり、初めて9億円を突破した。過去最高額となった前年度の8億1884万円を約1億3000万円上回った。寄付金は学校の給食無償化や島外での大会に出場する児童生徒の派遣費用の補助などに活用されている。市は動画配信サイト「ユーチーブ」で、座喜味一幸市長らが寄付してくれた多くの人へ感謝の気持ちを伝えている。
ふるさと納税は古里や応援したい自治体に寄付ができる制度で、寄付金の3割が返礼品に当てられる。昨年度は宿泊券、旅行クーポン券、マンゴー、肉、ゴルフプレー券などの人気が高かった。
同税は所得税の控除対象となるため、確定申告に備えての駆け込み需要が多く、例年同様な傾向が見られる。昨年度から「楽天」や「ふるなび」といった、ふるさと納税紹介の大手サイトに掲載したことで検索しやすくなり、多くの人の目に留まったことも要因の一つと見られている。
ユーチューブの動画で座喜味市長は「皆さんからの温かい寄付金はビーチの大掃除や学校給食費など、島の活性化に活用されている。宮古島の美しい自然、そこの住む人々の元気を支えていただきたい」と活用例を紹介した。
大城裕子教育長は「選手派遣費補助による、児童生徒の島外での活躍機会の確保などに活用させてもらい、市の将来を担う子供たちの育成と保護者の負担軽減を実現している」と感謝を表した。
女子バレーボール県選抜チームの川根結香さん(下地中3年)、平良中吹奏楽部のメンバーも多くの支援に感謝し、勉強や部活動に頑張っていく決意を示している。