副市長に嘉数氏(県知事公室長)起用へ/宮古島市
伊川氏は辞任の意向
座喜味一幸市長は、新年度から新しい副市長として宮古島市出身で現在、県の知事公室長を務めている嘉数登氏(59)の起用に向けた調整を進めていることが分かった。
嘉数氏は、すでに県に辞表を提出しているほか、現在の伊川秀樹副市長については、年度内に辞任する意向を固めている。
嘉数氏は、城辺長間出身で、日本福祉大卒。1989年4月に県職員(生活福祉部沖縄実務学園)に採用され、2019年に商工労働部長、22年に知事公室長に就任している。
現職副市長がいる中で、嘉数氏を副市長に起用する今回の動きについて、一部の与党市議からは「できるだけ優秀な宮古島出身の県職員を座喜味市政で活躍してもらいたいとの思いもある。伊川さんの次のポストについても、いろいろな要職を含めて現在、調整を進めている」と説明した。
座喜味市政は少数与党ということもあり、現在の伊川副市長を副市長に起用する人事案は難航。3度目の提案でようやく可決された経緯がある。
嘉数氏の副市長起用人事についても野党調整がカギを握っており今後、与野党間で激しい動きが展開される見込みだ。