初競り、まずまずのスタート/子牛1頭平均59万円
492頭上場、販売額2億7000万円/23年宮古家畜市場
JAおきなわ宮古家畜市場の2023年初競りが19日行われ、子牛1頭平均価格は59万5750円となり、前月(昨年12月)の62万3983円に比べ2万8233円安くなった。平均キロ単価は2143円で、前月の2323円より180円低かった。子牛、成牛合わせて492頭が上場され、総販売額は2億7048万5600円だった。関係者は「全体的に見て品質にばらつきがあったが、まずまずのスタート」と話した。(8、9面に関連)
子牛は439頭が上場され、438頭の取り引きが成立した。成立率99・77%。平均体重は278キロだった。
1頭平均価格は去勢が64万4449円で、前月の67万6858円より3万2409円安くなった。
雌は50万5037円で、前月の53万7421円に比べると3万2384円下がった。
最高価格は去勢が149万7100円、雌は79万2000円だった。
平均キロ単価は去勢が前月比194円安の2254円、雌は同186円安の1917円だった。
下地隆弘JAおきなわ宮古地区畜産振興センター長の話 子牛は全体的に品質にばらつきがあり、1頭80万円、90万円台が少なかった。系統、増体が良ければそれなりの価格で取り引きされた。ただ、1頭当たり平均価格は60万円台を維持してほしかった。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いておらず、物価高も加わるなどして社会情勢は厳しく、先行きは不透明な部分がある。
ただ、昨年11月ごろから飼料価格高騰に関わる国の助成措置などが講じられている。円高傾向もあり良い方向に向かえばと思う。
系統が良く増体が良い牛は価格が安定している。母牛の更新をした方が将来的には農家の経営安定につながるのではないか。