電子図書貸出数1198冊
市立図書館スタートから1カ月
市立図書館(友利幸正館長)の電子図書館がスタートして1カ月がすぎた。23日までの貸出冊数は1198冊となり、同館では「まずまずの数字ではないか」と見ている。
電子図書館は、デジタル化された電子書籍をパソコンやタブレット、スマートフォンなどで24時間365日、いつでもどこでも借りて読むことができる新しいサービス。一般書や専門書、動く絵本や音声資料など約3000冊を来館しなくても読むことができる。
仕事などでなかなか図書館に足を運べない人を取り込んだり、紙の書籍になじみの薄い若い世代に本に親しみやすい環境を提供したりすることなどを狙いに昨年12月16日にスタートした。
従来の貸し出しでは返却時にも図書館まで行く必要があるが、電子図書館では自動返却ができるので、利用者の返却忘れや紛失なども防げる。
休館日や台風などの天候不良時でも借りることができる。
1回当たりの貸し出しは2冊までで予約も2冊まで。貸出期間は7日間。
宮古島市に住民登録があり、市立図書館利用カードを持っている人であれば誰でも利用できる。
同館によると、「足が不自由になった」「運転免許証を返納した」などを理由に、直接図書館に来られなくなった高齢者からの問い合わせが数件あったという。同館では「想定外だったが、うれしい反響」と話している。
電子図書館の利用は無料だが通信料は各自負担のため、同館ではWi―Fi環境での利用を勧めている。