関係者一堂に会し事例報告/県社会教育研究大会
宮古初開催、240人参加/岡教授(九州大大学院)が特別講演
宮古初開催となる第64回県社会教育研究大会(主催・県教育委員会、県社会教育委員連絡協議会)が27日、市未来創造センター多目的ホールで開かれた。参加した県内の社会教育関係者ら約240人が特別講演や分科会などを通して社会教育活動の振興に向けて気持ちを新たにした。長年、社会教育活動に尽力したとして市社会教育委員の島尻郁子さん(64)=平良下里=が県社会教育功労表彰を受けた。
同大会は、県内の社会教育行政関係者、社会教育団体関係者、学校教育関係者などが一堂に会し、社会教育の実践事例報告や研究協議を通して、時代の変化に対応した社会教育活動の充実と振興に資する目的で行われている。
大会は「多様性を生み出し『ゆいまーる』で未来をつくる社会教育」をテーマに対面とオンラインのハイブリット開催で行われた。特別講演は、九州大大学院人間環境学研究院教授の岡幸江氏が「今こそ、『ゆいまーる』からはじまる地域の学びの未来を」と題して行った。
岡氏は今改めて「まち」に新たなつながりを生むことが必要だとし、その原点が「ゆいまーる」にあると説明。「目の前のつながりを再発見したり、自分の地域を見詰め直したりするところに学びが、そしてつながりが生まれていく」などと強調した。
分科会では、多良間村教育委員会の垣花正人氏が事例報告。アトラクションで西原コーラス「ゆりの会」が宮古島市歌「黎明(れいめい)の空に」「ふるさと」を西原方言で披露した。
開会式で、半嶺満県教育長(代読)は「本大会が県内の英知を結集しこれからの時代を見据えた学びをデザインするきっかけとなるよう期待する」と述べた。
座喜味一幸市長は「社会教育の活性化につながり有意義な大会となることを祈念する」と語った。