11/22
2024
Fri
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
産業・経済
2023年1月31日(火)8:59

養殖アーサの収穫始まる/大浦湾

JAS認定で販路拡大に期待

 

養殖アーサの収穫が始まった=30日、宮古島漁協

養殖アーサの収穫が始まった=30日、宮古島漁協

平良の大浦湾で養殖されている海藻の「ヒトエグサ」(宮古方言・アーサ)の収穫が30日、始まった。大浦漁港では宮古島漁協アーサ生産部会(松原幸夫会長)が収穫したアーサをトラックに積み込んだ。昨年11月の長雨や日照不足の影響が懸念されたが、ほぼ例年通りスタートした。この日は、漁船1隻が収穫を行い約180キロを水揚げした。

農薬や化学肥料などの化学物質に頼らない宮古島産の乾燥有機アーサは、昨年12月に日本農林規格(JAS)登録認証機関から、アーサとしては全国で初めて認証されている。

宮古島でアーサの養殖を行っているのは同会会員8人で、今期は16トンの種付けを行った。大浦湾は30トンの養殖が可能な漁場だが、受け入れ先確保などの問題から、計画的に生産している。

JAS認定を受けたことでヨーロッパへの輸出も進めており、さらなる販路拡大が期待される。来年は20トンに生産量を増やしていくことを計画している。

一方で加工場の生産処理能力が現在20トンということもあり、人の増員や設備の整備などの課題もあるという。

宮古島漁協の下村貴浩さんは「養殖網に種付けし沖出しした時期の長雨と先週のしけでアーサの成長に不安があった。生産者の皆さんが網を洗浄したり、漁場を手入れしてくれたおかげで、無事に収穫が始まり安心した。収穫量は減る可能性はあるが、品質は良いと思う」と話した。

アーサはみそ汁や天ぷらが一般的だが、最近はパスタやピザの具材にも使われているという。収穫は2月に入りピークを迎える。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!