有効求人倍率 過去最高の2・17倍/22年12月宮古管内
全産業で求人が旺盛に/人手不足は一段と進む
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、嶺井仁所長)は31日、管内2022年12月の雇用の動きを発表した。有効求人倍率は前年同月比で0・53ポイント上昇して2・17倍となり、統計開始以来、最高を記録した。20カ月連続の上昇。前月、2019年1月の2・01倍以来、3年10カ月ぶりに2倍に達したが、12月はさらに上昇した。求人数は増加したが、求職者数は4カ月連続の減少となった。全県平均では1・08倍で管内の数字が突出している。幅広い業種で求人が旺盛で、新型コロナウイルスの影響が出る前を上回っている。一方で企業側は、求人の半数しか充足することができず人手不足の状況が一段と進んでいる。
12月の月間有効求人数は前年同月比28・0%(445人)増の2035人。月間有効求職者数は同3・2%(31人)減の936人だった。
新規求人数は654人で前年同月比で3・8%(24人)増。20カ月連続で増加した。産業別に見ると、農・林・漁業が13人(前年同月値2人)で550・0%増、生活関連サービス業、娯楽業は25人(同12人)で108・3%増、製造業が54人(同31人)で74・2%増、公務・その他が109人(同96人)で13・5%増、宿泊業・飲食サービス業は112人(同100人)で12・5%増。運輸業は12人(同24人)で50・0%減、建設業は44人(同67人)で34・3%減、医療福祉は162人(同180人)で10・0%減だった。
新規求職申込件数は178件で、前年同月比1・1%(2件)減。2カ月ぶりの減少。
就職件数は76件で前年同月比58・3%(28件)増で3カ月連続の増加。県内就職が75件で同56・3%(27件)増、県外就職は1件で皆増だった。
有効求人倍率について嶺井所長は「全産業、幅広い業種からの求人が活発。企業にとっては人手不足の状況が続くだろう。求職者のニーズの把握に努め、企業側にも説明会への参加で計画的な人材確保を促したい」と話した。