若者が挑戦できるエリアに/市役所核のまちづくり
基本構想の骨子確認/第2回検討委員会
14日に住民と意見交換へ
市役所を核とした新しいまちづくり検討委員会(委員長・池田孝之琉球大学名誉教授)の第2回委員会が2日、市役所で行われ、基本構想の骨子案について協議し、その方針を確認した。未来像(キーワード)は「『みやこ』チャレンジ!」で、生活環境▽防災▽交流・創造▽魅力―の4項目を掲げて、若い世代がいろいろなことに挑戦できるまちづくりなどを目指していくとしている。
そのほかにも中心市街地を補完する商業および業務系機能の誘致や、U、Iターン、移住者等の受け皿(住まい、働く場所)となる魅力的なエリアなどが、未来像として描かれている。
この日は、示された素案について、掲げた理想を実現するためにも財源の確保や費用対効果などもしっかりと協議していくことが重要との指摘も出された。
また、市役所エリアは宮古空港に隣接していることが重要なポテンシャルであるとし、空港を含めたエリアとして将来を描くことも有効との意見も出された。
4項目それぞれの実現に向けた方策としては、「交流・創造」では平良港、中心市街地、宮古空港との回遊性を高める多様な移動手段の確保や公園や空間の整備、カフェなどの集客施設、文化的施設の導入および機能強化などが示された。
「生活環境」ではスマートアイランドとしての業務・行政機能の充実を図るために情報通信環境の整備、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などを掲げている。
「魅力」については、若者が集まるにぎわい環境の創出に向けて民間との連携による魅力ある施設・機能の誘導、市役所周辺での交流イベントの実施などが示された。
そのほか、「防災」では防災機能を備えた公園整備など、災害に強いまちづくりを目指している。
今回確認された内容については14日に住民との意見交換を実施し、市民が描く未来像についての意見の集約を予定している。
その後、2月中には骨子の方針を固め、3月にはまちづくり会議(仮称)や幹事会を経て、同月末までに基本構想の素案を作成する。
4月以降はパブリックコメントを実施し、基本構想の取りまとめを経て、公表を予定している。