受講生一堂に学習の成果
長寿大学修了式・舞台発表/市社協主催
2022年度長寿大学の修了式(主催・市社会福祉協議会)が10日、市未来創造センター多目的ホールで行われた。琉球舞踊や合唱、三線など計21講座で学んだ受講生や講師らが出席。7カ月間の受講を振り返りながら、人生の生きがいにつなげていくことを参加者全員で確認した。吸収した技術など、これまでの成果を舞台で発表し仲間たちから大きな拍手を受けた。
長寿大学は社会参加を促進し、仲間づくりの輪を広げることなどを目的に昨年6月に開講した。
60歳以上約200人が参加し、平良、城辺、下地、上野、伊良部の各地区の本校と分校に分かれ、専門家などから指導を受けた。今年度は新たにフラダンスとヨガが加わったという。
受講生が一堂に会しての修了式は3年ぶりで、あいさつした市社会福祉協議会の中村雅弘会長は「外に出て、いろいろな活動をすれば健康増進や教養を深めていくことにつながる」と述べ、生涯にわたり学習活動を続けていくことの大切さを強調した。
来賓あいさつで座喜味一幸市長(代読・仲宗根美佐子福祉部長)は、市は住み慣れた地域で生きがいを持って暮らすことのできる高齢化社会の実現を目指していることを示した上で、「長寿大学講座での経験と知識を発揮し、各地域でさらに活躍することを期待する」と祝福した。
市老人クラブ連合会の上原正行会長は「私たちにとっては有意義で貴重な集いの場だった」と述べ、主催した社協職員や講師に感謝の気持ちを伝えるとともに、継続開催を希望した。
受講生を代表して伊良部校で三線を習った平良光徳さんは、受講のきっかけや講師の指導法、仲間たちとの交流を紹介した上で「ここで終わりではなく、さらなる交流につなげていきたい」と意欲を示した。
引き続き舞台発表が行われ、各講座で学んだ集大成が披露された。ロビーではクラフトや硬筆・筆ペン講座の作品、大正琴やヨガ講座の写真が展示された。
琉球舞踊(久松分校)の講師・根間幸子さんは「受講生はみんな身内のよう。舞踊好きな人が集まって楽しかった。舞台での踊りは百点満点でした」と笑顔だった。