紛失届出、年間200件余/後期高齢者医療被保険者証
更新時期の8月最多/市「いつもの場所に保管を」
後期高齢者医療保険に加入していることを証明する「後期高齢者医療被保険者証」(桃色)の紛失件数が、年間で200件以上に上ることが市国民健康保険課の調べで分かった。同課では「保険証は無くさないよう、いつもの場所に大切に保管して。特に更新時期(8月)には有効期限を確認してほしい」と呼び掛けている。
保険証を紛失してしまった場合は、市役所窓口で再発行(再交付)の手続きをすることができる。ただ、紛失先が自宅以外や盗難の場合は、悪用される可能性もあることから「遺失届・盗難届」を警察署に提出するよう促している。
紛失件数を過去3年間でみると▽20年が291件(被保険者数に占める割合は約4・4%)▽21年224件(同3・4%)▽22年268件(4・1%)│となっている。
自宅で紛失する場合が多いが、中には古い保険証と誤って捨てる場合もあるという。
紛失件数は、古い保険証から新しい保険証に更新する8月が最も多く、毎年この時期になると40~60件に上るという。
保険証を紛失したまま、医療機関で診察を受けると、いったんは全額自己負担となる。その後、市の担当窓口に診療報酬明細書などを添えて申請し認められれば、自己負担分を除いた額が支給される。
市国民健康保険課後期高齢者医療係では「再発行の手続きは、本人または家族などの代理人でもできるが、それぞれの手続きで持参する書類が異なるので、事前に連絡し確認してほしい」と話している。
問い合わせは市後期高齢者医療係(代表電話72・3751)まで。
後期高齢者医療保険は、75歳以上(一定の障がいがある人は65歳以上)のすべての人が加入する医療制度。