宮糖は基準帯、沖糖下回る/刈り取り作業は順調
操業開始から2カ月/22-23年期キビ平均糖度
2022-23年期サトウキビの製糖操業が始まって約2カ月が経過した。出だしは天候不順で収穫作業が進まなかったが、その後はハーベスターが本格稼働し、刈り取り作業は順調。平均糖度は宮古製糖城辺工場が13・70度と基準糖度帯(13・1~14・3度)に達した。沖縄製糖は1カ月前より上昇したものの、12・90度と基準帯を下回っている。
宮糖城辺工場は、22日までの累計で8万4856トンの原料(キビ)を搬入。基準帯内は46%、基準以上が27%で合わせて73%がクリアしている。
宮糖伊良部工場は3万141トンが運び込まれ、平均糖度は13・23度、基準帯内と基準以上は計57%。同多良間工場は1万3980トンを搬入し、平均糖度は13・89度、基準帯内と基準以上は81%となっている。
沖糖は、22日までの累計で搬入された8万9721トンのうち、基準帯を下回る原料が5万2772トンと全体の59%を占めている。基準帯内は33%、基準以上は8%となっている。
沖糖は「平均糖度は上がっているが、いつものような右肩上がりになっていない。操業終了までに基準糖度帯に乗るかはギリギリなところ」と見ている。操業終了は順調に進めば3月中の見込み。
地区内では、宮糖伊良部工場が昨年12月8日、城辺工場が同9日に操業を始め、沖糖が同15日、多良間工場は同20日に開始した。地区内4工場がそろって2期連続で年内操業になった。
宮古島地方は昨年10月半ばから天候が崩れ、約2カ月、雨天や曇天が続いていたが、12月下旬になってから回復。1~2月も天候に恵まれ、ハーベスターがフル稼働している。
農家手取りのサトウキビ価格は品質(糖度)によって、交付金と原料(キビ)代金の合算で決まる。