迷子の女児を無事保護
與儀さんに感謝状「勇気ある行動」/宮古島署
迷子の女児を無事保護したとして宮古島署(仲宗根宗信署長)は1日、與儀翔斗さん(18)に「適切な対応により行方不明者の早期解決に貢献した」として感謝状を贈呈した。與儀さんは「無事にお母さんの元にたどり着けて良かった。これからも困っている人を助けられる人になりたい」と話した。
與儀さんは2月19日午後6時ごろ、平良狩俣の農道で8歳の女児を発見、その場で「迷子になったの?」と声を掛け、狩俣駐在所まで送り届けた。
與儀さんは狩俣中を卒業後、高知高校に入学。現在は3年生で4月には大学に進学する。女児を発見した時は帰省中だったという。
仲宗根署長は「與儀さんが機転を利かせたおかげで、女児が事件事故に巻き込まれることなく済んだものだと考えている。與儀さんの冷静で勇気ある行動に感謝する」とたたえた。
また、仲宗根署長は、高齢者や幼い子供の行方不明事案については、時間が経過すると気象条件で体調が悪化したり、事件事故に巻き込まれたりする恐れがあると指摘。「警察としては行方不明事案は命に関わる重要な案件として最優先に取り組んでいる。時間が経過するとともに行動範囲が広がり、捜索が困難になる場合もある」と話し、早期発見するためには家族だけで捜索するのではなく、早めに警察に連絡することが重要だと呼び掛けた。
感謝状の贈呈式には、與儀さんの母親、狩俣駐在所の宮平善太巡査部長ら署員が出席した。